天然芝をお庭に張っている方は、雑草に悩まされている方が多いのではないでしょうか。
雑草が生えてきて困る場合どのように対策し解決すればよいのでしょうか。
まずは、芝生の基本的な手入れの仕方についてお話します。次に雑草対策についてお話します。最後までご覧ください。

【芝生の手入れの仕方】
芝刈り
美しい芝を保つために芝刈りをしなければなりません。
特に夏場は成長が早いので頻繁に芝刈りが必要となります。
芝が伸びる時期によって芝刈りの季節と時期は決まります。品種によって違いますが、一般に春から秋までが芝刈りのシーズンです。日本芝は一般に5月~10月、西洋芝は3月から11月が芝刈りの時期です。冬は休眠期になります。休眠期を過ぎ、春ごろになったら芝生の状態をチェックして、芝刈りをしましょう。
水やり
芝生にしっかり水やりをしましょう。
旅行など長期に渡って不在にする場合はタイマー付きスプリンクラーなどを購入すると良いでしょう。
水が不足すると植物にとって必要な光合成ができません。
水は、光合成に必要な3要素の一つです。
春から秋までの成長期は、定期的な水やりが必要になります。
熱い夏は、毎日のように水やりをしなくてはなりません。
細かい穴をあける
芝生を張った後に土を耕す事はできません
とてもいい状態の土も、何回も踏みつけられると、数年後には固まってしまいます。
そのため芝生が固まってしまわないように細かい穴をあけましょう。
この穴をあける作業を芝生のエアレーションといいます。
土に小さな穴を数カ所開け、土を再生させる作業をすることによって芝生がきれいに育ちます。
エアレーションは地面に穴をあける【スパイキング】という方法と地面に穴をあけて土ごと取り除く【コアエアレーション】という方法があります。簡易的にできるのは【スパイキング】で効果が高いのは【コアエアレーション】です。

除草をする
雑草は芝生の育ちを阻害します。見た目も悪くなりますし、雑草が土の栄養を取ってしまい、周りの木や花に影響が出ることもあります。雑草は種類にもよりますが生命力が強くまた繁栄力も強いため、取るのが大変です。しかし張り替え作業は大変なので雑草は放置しないようにしましょう。
雑草は小さいうちに抜くのが基本です。しっかりと除去したいと考えている方は除草剤の使用をお勧めします。芝生を枯らさずに撒くことのできる天然芝専用の除草剤もホームセンターなどに売っています。
サッチを取る
サッチとは芝生の枯れた葉や根、冬枯れした葉が堆積したものです。
サッチをそのまま放置すると、芝生は上手に成長しません。
なぜなら、サッチが太陽光を遮断し、しっかりと光合成できなくないからです。
見た感じ芝生が白っぽくなってしまうのはよくないです。
定期的に熊手などを使ってサッチングをしましょう。
ただしサッチングをしすぎでもだめです。以下に述べるランナーが浮き出てしまいます。
サッチをある程度残すことによってランナーや根の保護にもなるのです。

ランナーを取る
ランナーとは横方向に伸びる根っこのことです。
ランナーがあると芝はきれいに伸びません。
なぜなら、浮き出たランナーは乾燥しやすく、地中に伸ばすのにたくさんのエネルギーを必要するからです。
解決策として目土を入れて覆ってあげましょう。
目土を入れることによって芝生は伸びやすくなります。
水たまりを解消する
土壌が凸凹していると水たまりができてしまい芝生は綺麗に成長しません。
いつも水たまりになっているところがあると、根腐れをおこし芝生は枯れてしまいます。
地面が低くなっているところに、目土を入れて水たまりをなくしましょう。
【雑草の種類】
メヒシバ
春から夏にかけて増える雑草です。繁栄力が強く取るのが困難な雑草の一種です。
◎対策の仕方
メヒシバをみかけたら種をつける前に抜きましょう。種でたくさん増殖します。また風に乗って飛んできてしまうのでこまめにチェックしましょう。除草剤を撒きたいと思われる方も多いと思いますが実はメヒシバは芝生と同様イネ科であるため除草剤の使用ができません。

スギナ
スギナはトクサ科の耐寒性の雑草です。約30センチ程の長さに成長します。スギナは非常に強い雑草でどんどん生えてくるため刈るのがとても大変です。
◎対策の仕方
見つけたら切るのではなく抜きましょう。除草剤を撒くことで枯らすことができます。
すでに生えているスギナを枯らすには液体の【茎葉除草剤】を使うと良いでしょう。根まで除草剤を行きわたらせる為にスギナの葉が開いているときのほうが効果的です。

ヨモギ
ヨモギとはキク科多年草です。種子と地下茎で増殖します。
◎対策の仕方
大きくなったヨモギは手で抜いた方が早い場合があります。まだそこまで大きくなっていないヨモギには広葉雑草向けの除草剤を撒くと良いでしょう。

スズメノカタビラ
スズメカタビラとはイネ科の一年生雑草です。非常に強く足で踏んでも弱らないです。
◎対策の仕方
「シバニードアップ」などの除草剤を散布する。「シバニードアップ」は日本芝に対して使うことができる。

セイヨウタンポポ
キク科タンポポ属の多年草である。日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれている。
◎対策の仕方
再生力が強いため根ごと完璧に抜く。

【雑草が生えてくることによるデメリット】
- 庭の景観が悪くなる
せっかく天然芝を大切にメンテナンスしても、雑草が生えていることによって全体的な見た目が悪くなってしまいます。
- 庭の木や花の栄養が雑草に吸収されてしまう
雑草は繁栄力も強く生命力も強い植物です。そのため周りの木や庭の花などの栄養分を雑草が吸収してしまうことがあります。
【芝生に雑草が生える理由】
理由①
種が外から風で運ばれてきたり動物が運んできたり、鳥が運んできたりして地面に落ち、そこから雑草が生えます。雑草は非常に繁栄力の強い植物なのでコンクリートやアスファルトの隙間でも成長します。天然芝の土の状態がとても良いので雑草にとって育ちやすい環境になっているのです。
理由②
雑草を取ったとしても土の中に根が残っていることがあります。そのためまた土の中から生えてきてしまうのです。生えてきたら頻繁に根元から抜きましょう。それが大変であれば除草剤でしっかりと雑草を枯らしましょう。

★雑草は完ぺきに除去するのは難しい
雑草を完ぺきに生えないようにするのは難しいでしょう。なぜなら雑草は強いのでどんな小さなコンクリートとコンクリートの隙間からも成長するからです。また先ほど述べたように芝生のある場所は雑草にとっても育ちやすい環境になっています。また雑草の種が風などで飛んでくることを阻止することも難しいでしょう。そのため少しでも雑草が増えないような工夫をする必要があります。
【おすすめ・アドバイス】
綺麗なお庭を維持するのはとても大変です。
今回わかった事は、適切な対策を取ることによって雑草が生えにくいお庭をつくることができることです。
ただし、仕事や家事などが忙しくてなかなかメンテナンスや雑草対策ができない方も多いかと思います。
せっかくのお庭が雑草だらけのお庭になってしまってはもったいないですよね。
なかなかメンテナンスに時間がかけられない方は、天然芝の代わりに人工芝を検討されています。
天然芝には天然芝の魅力がありますが、上記に述べて通りたくさんのメンテナンスが必要になってきます。特に雑草対策としては人工芝を敷くことは最適です。なぜなら人工芝自体にも防草効果がありますが、整地の際に雑草を抜いたり、必要であれば除草剤を撒きます。また人工芝を敷く前に防草シートを敷くため更に防草力が強くなるからです。
弊社は天然芝そっくりの人工芝を販売・施工しています。