屋外でも室内でもカーペットのようにどこにでも敷ける人工芝ですが、砂利の上でも人工芝を敷くことができるのでしょうか?
また、砂利の上に人工芝を敷く場合のデメリットはどのようなものでしょうか?
今回はそんな疑問にお答えします。
専門業者が砂利のお庭や通路に人工芝を敷く際は、まずは砂利を出来る限り撤去して下の土が見える状態にします。
何故なら砂利自体が凸凹していて平らではなく、また石と石の間に多くの隙間があるため、砂利の上に人工芝をそのまま敷くと凸凹した見た目になってしまう上、さらに施工後に人工芝の上を歩くと砂利が動いて人工芝がより激しく波打ってしまうためです。
また砂利を撤去しただけでは元々の地面が凸凹だったり、石も多少は残っているため綺麗に人工芝を敷くことができません。その為、そこに山砂などを入れて均し転圧をかけて出来る限り平らな地面にします。もし砂利を撤去したために地面の高さがかなり下がってしまった場合は、砕石(路盤材)を入れて地盤の基礎を作り、地面を高くした上で石の入っていない山砂などを薄く入れて不陸調整をします。
ホームセンターでも砂や路盤材という名前で一般的に販売されているので、もしDIYで作業をされる場合でも砂利はなるべく撤去し、砂を入れた上で人工芝の作業をされる事をおすすめ致します。
【もしも砂利の上にそのまま敷いた場合に起こる問題点】
・人工芝が動いてしまい凸凹で見た目が悪い
砂利の上を歩く度に砂利が動いてしまいます。その為、その上の人工芝も一緒に動いてより凸凹になってしまいます。
・壁際など人工芝の隙間から雑草が生える可能性がある
もし地面と砂利との間に防草シートが敷かれていなかった場合は、砂利同士の隙間から雑草が生えてきます。
人工芝自体に防草力はあるものの、人工芝には水抜きのための小さな穴が空いているため、その水抜き穴から雑草が出てきてしまったり、歩く度に砂利と共に人工芝が動く事によって壁際にできる隙間から雑草が伸びてきてしまうことがあります。
・人工芝が固定できない
砂利の上に人工芝を敷く場合、一番問題になるであろうことはどうやって地面と人工芝をとめるのかということです。人工芝を置いておくだけでは簡単にめくれるため、つまずいて怪我をする原因にもなりますし、台風などで飛んでしまう可能性もあります。
人工芝は一般的にはU字ピンや釘を地面に打つことで固定し、それらが使えないコンクリートなどの地面の場合は、両面テープや接着剤を使って人工芝が動かないように固定します。ところが砂利の上に人工芝を敷く際には、U字ピンや釘を打っても人工芝から地面までの距離が離れているためピンが効かずにしっかり固定することもできず、またテープなども貼る事ができません。
【DIYで撤去した砂利をどうすればいい?】
ここまでの記述では簡単に砂利を撤去すると記載してきましたが、一番困るのがやはり取り除いた砂利をどうやって処分するのかということです。
基本、砂利や土等は自治体のゴミでは回収はしてくれません。
もし無理矢理捨てようとした場合、悪質と判断された場合は罰金が科せられる事もあるので注意が必要です。(ごく一部の地域では砂利の処分が出来る自治体もあるようです。気になる方は一度市のホームページを確認してみても良いかもしれません。)
その為、やはり産業廃棄物事業者にお金を払って依頼することが一般的です。
(新しい砂利を敷き変えるためにホームセンターで新たに砂利を大量購入するといった場合はそのホームセンターが処分してくれるという事もネットには一部情報としてありますが、実際にはほとんどそういったサービスを行っているホームセンターはありませんし、人工芝の場合は対象外だとおもわれます)
「ゴミを捨てるのに何故お金がかかるんだ!その辺の川や山にでも捨てればいい!」と思われる方も多いかと思いますが、これは『不法投棄』となり個人の場合は5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が課せられますので絶対にしてはいけません。
※砂利の処分代を安くするには
上記でも記載した通り、現代ではゴミの処分には高額な費用が必要となります。
その為、費用をなるべく抑えるためにはゴミの量を出来るだけ少なくする必要があります。
(※人工芝も多くの端材が出てしまう場合があります。多少であれば自治体の燃えるゴミで処分が出来ますが、量が多い場合はお金がかかってしまう場合もあります。その為、必要最小限度の購入をおすすめ致します。弊社では、施工場所のサイズに合わせて最小限度の量を計算した上で、メーター単位でカット販売をする事が可能です。お気軽にお問い合わせ下さい)
砂利を撤去する際、すべての砂利を取り除かずに砂もしくは土を入れてスコップでかき混ぜて転圧をかける事によって路盤材のようにしっかりと地面を作ることが出来ます。砕石(路盤材)の場合、細かい粉のような石から小石、中くらいの石、大きな石と様々な大きさの石が混じっているため石と石の間に隙間がなくなってしっかりと地面を固めることが出来ます。その原理と同じように今まで敷いてあった砂利のに砂もしくは土を入れてしっかりと混ぜた上で転圧をかけることにより、隙間にあった空間にしっかりと砂が入り人工芝を敷いても問題がないようなしっかりした地面を作ることが出来ます。
但し、砂利の量が多く、厚みがある場合は多少取り除く必要があるため、完全に処分費をなくすことは難しいかもしれません。
◎砂利のお庭の良いところ
水はけが良くなる
足元がぬかるむのを防ぐことができる
砂利を踏むと音が鳴るので防犯対策になる
◎砂利のお庭の悪いところ
掃除がしにくい
苔が生えたりして白い石の汚れが気になる
子どもが砂利の上で転ぶとケガしやすい
子どもが遊んだり家族でバーベキューなどして楽しむ際、砂利だと直接座ると痛く、また椅子なども不安定になって使用しづらい
★砂利のお庭の悪いところは人工芝で解決できます★
掃除は掃除機や竹ぼうきで掃除が可能。
汚れは目立ちにくい
子どもたちも安全に遊ぶことができる
見た目が華やかで明るくなる
↑上記の理由から、防犯用に通路には砂利、ウッドデッキの前には人工芝といった具合に砂利と人工芝を組み合わせてお庭をつくる人も増えています。
人工芝の緑と砂利とのコントラストがとってもおしゃれですよ!!
今回は砂利を撤去して人工芝を敷くというお話をしましたが、高低差をなくしたり、ぬかるみをとり平らにするために意図的に砂利を足すことがあります。
平らにするために足す砂利について
【人工芝の下地に使う砂利について】
砕石
粒の大きさが約13mm~20mmの砕石で、道路のへこみや補修作業、住宅の周囲などによく利用されます。
300円くらいで購入することができます。
バラス
モルタルやコンクリートの骨材によく使われます。庭のぬかるみ対策や、ガーデニングの基礎としても使えます。
川砂
川でとれる砂。粒子が細かい
DIYで施工される場合、必要であれば上記のものをホームセンターなどで購入してください。
面積と土の状態によりますが、たくさん購入しないといけない場合があります。
分からない場合は専門業者に相談して必要な数を調べておきましょう。
弊社は全国対応している人工芝専門店です。
直接伺わせていただくこともできますし、DIYで人工芝を敷こうとお考えの方は分からないことなどいつでもお電話いただければと思います。