近年は主婦の間でもDIYが流行しているようで、テレビ番組でも毎日のように特集が組まれています。
一昔前までは「日曜大工」という呼び方で、もっぱらお休みの日にお父さんがやるものというイメージが強かったDIYも、インターネットの普及によって情報が収集しやすくなったり、メルカリなどで気軽に作品の販売ができるようになったため、いまでは主婦がDIYをおこなうイメージが定着しつつあります。
またホームセンターなどでもDIYコーナーが設置され、手軽な価格で工具を揃えられるようになったのも、DIYブームのきっかけではないでしょうか。
近年では、弊社が販売しているような人工芝でもDIYとしてご自分達で施工されるお客様が増えています。
弊社の取り扱う人工芝においては、業者が施工をおこなう割合が30%、お客様ご自身でおこなう割合が70%と、圧倒的に販売のみというお客様が増えています(ちなみに数年前までは販売のみの方が少なかったです)。
もちろん予算の都合でという事もあるかもしれませんが、ホームセンターが人工芝に力を入れて販売していたり、はじめてでも簡単に敷けたというお友達やネットでの口コミなどによる影響が大きいかと思います。
さて、そんなDIYを予定されているお客様から「人工芝はハサミでカットしても良いのですか?」というお問合せをいただく事があります。
人工芝の施工動画を見るとカッターナイフをメインで使用している事が多い為、そのような疑問がうまれるのだと思います。
カッターナイフよりもハサミの方が細かく切りやすいイメージはありますよね。とくにカッターナイフだと余分な場所まで切ってしまったり、ちょっとした事で手などを切ってしまう事があるので、ハサミの方安全な感じがします。
では実際に、人工芝の施工においてハサミの使用はどうなのでしょうか?
まず、ハサミでの施工は可能ですが、ベストではありません。
ベストでない理由① 【ハサミで人工芝をカットするは大変!】
人工芝(特に高品質な人工芝)は見た目以上に硬く、コンビニで販売しているような普通のハサミをつかうと、すぐに切れなくなってしまいます。針金やアルミ板をカットするような丈夫なハサミでも同様です。
なによりカッターナイフのように刃だけを交換できないので、ハサミが何本も必要になってきます。
また、長くカットしようとするとかなりの握力が必要になり、ハサミだけではかなり大変です。
ベストでない理由② 【芝葉までカットしてしまう】
カッターナイフであれば、まず芝葉までカットしてしまうような事はありませんが、ハサミの場合は芝葉を挟み込んでしまい芝葉まで切ってしまう事があります。
もし挟み込んでカットしてしまうと、下記の写真のように角刈りになってしまいます。
そのため、ハサミでカットする場合には、芝葉を挟まないようにハサミを大きく広げず、マットだけを切るように気をつけないといけません。
そのような細かい事に気を使う必要があるので、思うように作業がはかどらなくなります。
ベストでない理由③ 【まっすぐカットしにくい】
紙を切る場合でも、ハサミで線の上をまっすぐ切るのと、定規をあててカッターで切るのとではどちらがまっすぐキレイに切れるでしょうか?多くの方はカッターですよね。
まして人工芝の場合はフニャフニャだけど硬さや厚みもあり、カットする範囲も長くなるため、ハサミで切るとジグザグになってしまうリスクが高くなります。
以上の様な理由から、ハサミのみで人工芝の施工はおすすめしません。しかし、ハサミは1本用意しておいた方が良いと思います。
というのも、カーブの部分やレンガの隙間など、細かい部分はカッターではやりにくい部分があります。またカッターで切った後、下のマットが大きく見えて目立ってしまい、そこだけカットしたい場合や、長めに切りすぎて少しだけ切って微調整したいといったような場合はハサミがあると非常に便利です。
人工芝を上手くカットするには
ここまで、人工芝をカットするにはハサミよりもカッターナイフの方がおすすめという説明をしてきましたが、ではカッターナイフであればどんな物でも良いのでしょうか?
もし既にカッターナイフをお持ちで、そのカッターナイフを使用されるのであればそれで構いません。しかし、これから購入されるという場合は、コンビニエンスストアなど売っているような紙を切るための細い物ではなく、下記の写真の様な工作用の太めのカッターがおすすめです(細いカッターはすぐに切れなくなる上、ちょっとした横方向にかかる力で簡単に刃が折れてしまいます)。
また、既にお持ちのカッターナイフを使用する場合や購入する場合でも、交換用の替刃は用意しておいてください(特に黒刃はよく切れるのでおすすめです)。
人工芝が高品質であればあるほど、マットがしっかりしているためすぐに切れなくなってしまいます。特に弊社の【極】と【楽】のように耐久性や最小限の縮みにこだわっている人工芝の場合、マットを2重にしてあったり特殊な加工を施しているため、より早くカッターナイフの刃は消費してしまいます。
人工芝を上手に施工するためには、こまめにカッターナイフの刃を交換する事が重要です。
切れない状態のまま作業を続ければ、毎日作業している職人ですらキレイに施工はできません。施工が上手な職人ほど頻繁にカッターナイフの刃を交換しています。
また、刃を頻繁に交換する事はケガの予防にも繋がります。よく切れる方がケガをするのでは?と思う方もいるかもしれませんが、刃が切れなくなってくると余分な力が必要になり、最終的には引き千切るような状態になります。
そうなると勢い余ってもう片方の手などを切ってしまう事が多々あります。なので、すこし切れなくなってきたなと思ったら刃はすぐに交換するようにしてください。
以上、人工芝のカットはハサミよりもカッターのほうがおすすめな理由でした。
そのほか、人工芝の施工や人工芝に関する事は何でもお気軽に【最上級人工芝-匠-】までご相談ください。
フリーダイヤル 0120-977-572