人工芝は日頃のお手入れが簡単なことが大きな特徴です。
天然芝の場合は水をまいたり芝刈りといったお手入れが必要で、怠ると枯れてしまったり、雑草が生えてしまうことがあります。
その点、人工芝のお手入れは非常に簡単ですが、何もしなくても良いわけではなく、あるていどの掃除は必要です。
適切に掃除を行うことで、長くきれいな人工芝を維持することができるので、ぜひ取り組むようにしてくださいね。
今回は人工芝の掃除方法について、その道のプロがくわしく解説いたします。
基本的な人工芝の掃除方法について
人工芝の掃除は基本的に面倒な作業はなく、簡単な方法でおこなえます。では、どのような方法で行うのか見ていきましょう。
はき掃除が基本
人工芝の上にある大きなゴミや落ち葉などは、はき掃除をおこないます。
気が付いたときにいつでもできるよう、ほうきとちり取りを用意しておきましょう。ほうきは竹ぼうきがおすすめです。
また熊手があると、大きなゴミや落ち葉などを広範囲から集めることに適しており便利に利用することができます。
掃除機を利用する
はき掃除は肉体的に大変だと感じる人もいるでしょう。またパイルの間に入りこむような小さなゴミは、はき掃除で取り切ることも難しいケースも多くなります。
そんなときは、掃除機を利用すると非常に楽です。 掃除機は室内用や外部用、車用など、どのようなものでも使用することが可能ですが、 屋外用の掃除機で砂ぼこりなどの粉塵に対応しているものがおすすめです。
また掃除機の能力を超えてしまうような量を吸引すると故障の原因となることがあるので、ゴミの量が多い場合は注意が必要です。
ブロアー(ブロワー)を利用する
ブロアーとは風圧でゴミやほこりを吹き飛ばす機械です。落ち葉や小さなゴミでも強い風で吹き飛ばしてくれるので、簡単にきれいな状態をつくることができます。
主に先端がゴム製の細い円筒になっているので、ほうきが入らないような場所にも先端を差し込むとゴミを風圧で押し出してくれます。
また、掃除機とブロアーの機能を組み合わせた「ブロアーバキューム」と呼ばれる機械を利用することも非常に便利です。
まず、ゴミを「ブロアーバキューム」のブロアー機能で端に集めるように吹き飛ばし、そのまま端に集合したゴミを掃除機機能で吸引することができます。
最終的には集じん袋にたまったゴミをまとめて処分するだけなので簡単です。
水洗いをする
ブロアーの購入にはコストが必要なので抵抗があるという場合は、ホースを使って水で洗い流すという方法もあります。雨でもある程度は流れますが、勢いのあるホースの水のほうがより効率的です。
ただし、水はけの悪い地面であった場合は、カビや臭いの原因となるのであまりおすすめできません。
特殊な汚れの掃除方法について
基本的な掃除方法で除去することができない汚れが人工芝につくこともありますが、そんなときは放置せず適切に取り除くことが重要です。人工芝を長持ちさせるためにも、早めの対処を心がけましょう。
汚れのケースごとに解説いたします。
飲み物をこぼしてしまった場合
ジュースやアルコール飲料などの飲み物をこぼすと、虫がわく原因となったり、またベトベトして汚れが付着しやすい状況になったりするので、できるだけ早く濡れタオルなどでふき取ります。
ホースを使って洗浄するという方法も効果的です。
頑固な汚れが付着している場合
濡れタオルだけではなかなか落ちない頑固な汚れは中性洗剤でふき取り、水で洗い流すと落ちやすくなります。
ペットの糞尿なども、固形物を取り除き中性洗剤でふき取ってから水で流すとよいでしょう。
また、油類をこぼしてしまった場合も同様に、中性洗剤でふき取ってから水で洗い流します。 なお人工芝は基本的に火気や高温を避ける必要があり、バーベキューなどをおこなう場合は人工芝以外の場所にしたほうが良いでしょう。
雪が積もってしまった場合
人工芝に雪が積もった場合でも、品質に悪影響を与えることはありません。
しかし、歩きにくいほど積もってしまった場合は、スコップを使って雪かきをしたほうが良いです。
また、硬い雪の場合、力を込めてスコップを入れるとそのまま人工芝を突き刺してしまい、傷める原因となってしまいます。その場合は慎重に雪かきをおこなうようにしましょう。
まとめ
人工芝は天然芝よりも簡単なお手入れで年間を通して美しい緑を楽しむことができます。
人工芝のお手入れは毎日おこなう必要はありませんが、きれいな景観を保つためにも、汚れが気になるときは掃除をするようにしてください。
日ごろのメンテナンスが簡単な人工芝は、DIYでも人気があります。あなたのお家の快適な空間づくりに、人工芝を検討してみてはいかがでしょうか。