自分達で人工芝を施工しようと思った場合、いちばん問題になるのは整地です。
人工芝は下地が綺麗であればあるほど施工が楽になります。もし下地が凹凸であったなら、人工芝の施工に慣れた職人であっても作業は困難です。それほど整地は大事な作業なのです。
でも、一般の人が整地をしようとしても、「どのように整地をすれば良いのか?」とか「勾配はつけた方がいいの?」など、分からないことがたくさんありますよね。また、整地をするための道具をもっているという人も少ないのではないでしょうか?
では、整地をせずにそのまま人工芝を敷いてしまっては、絶対にダメなのでしょうか?
上記の質問、もし可能かどうかと聞かれれば、もちろん可能です。人工芝を敷く前に防草シートも敷くので、あるていど雑草が生えていてもそのまま敷いて大丈夫です。
しかし人工芝をしっかり施工する場合は、整地した方が良いというのが答えです。
それには2つの理由があります。
人工芝を敷く前に整地したほうが良い理由
整地しないと人工芝の施工が難しくなる。
人工芝を敷く前に整地をしないというのは、自分達で施工するのが前提になっているかと思います。しかし、人工芝の施工が不慣れな人達が凹凸な場所で施工するのは大失敗の原因となります。
人工芝はロール状になっていて、それを切ったり繋げたりして敷いていきます。そのため、一部が上がったり下がったりしていると、芝同士の間隔が場所によって開いたりくっついたりしてしまいます。
人工芝の施工は芝の位置合わせが大事で、間隔が広すぎると、施工後数ヵ月で縮みが出てはっきりと隙間ができてしまいます。
また隙間が広いと、接着剤を塗った際にその隙間から接着剤がはみ出てきてしまい、芝葉が汚れてしまう場合があるので注意が必要です。
逆に間隔が狭すぎると、繋ぎ目だけ芝葉の量が多くなってしまって線が出来てしまいます。
整地しないと人工芝を敷かない時よりも凹凸に違和感が
人工芝は一枚のカーペットのようなものなので、天然芝のように地面の凹凸にあわせて芝葉が生えているものではありません。
そのため、人工芝が急激に上がったり下がったりしていると、一部分だけ芝のマットが地面につかずに浮いてしまう場所が出てきたり、ピンとはっているところと弛んでいるところが出てきたりして、人工芝を敷かない時よりも違和感を感じる場合があります。
以上のような理由から凹凸がひどいお庭の方は、完璧でなくとも板やスコップなどを使って少しでも平らになるように努力されることをお勧め致します。(本当は学校などにあるトンボがあれば一番良いです)
天然芝は必ず剥がしてから人工芝を施工する
現状が天然芝の場合は、人工芝の施工前に必ず『剥がす』という作業が必要になります。
スコップで30㎝角ぐらいの切り込みをいれてから、スコップで持ち上げるようにして芝を剥がしていきます。
サイトによっては「除草剤をまいて芝を枯らしてから剥がす」といった記事も目にしますが、経験上あまり効果はありません。それよりも先の尖ったスコップで少しずつこまめに剥がしていくのがコツです。
天然芝をすべて剥がし終えたあとは、地面が数センチほど下がってしまうので、土入れが必要になります。
石が入っていない土をホームセンターや建材屋で購入し、お庭に入れて平らにしてから転圧をかけて地面を固めます。(近くに転圧機を借りられるお店がない場合は、足でこまめに踏み固めてからもう一度軽く板などで慣らして平らにします。)
人工芝の専門業者の場合、クッション性を上げるために、地盤を造った上に1~2センチほど砂を入れる会社もあります。ただ、砂は固まりにくいため、入れすぎると雨で川のようにくぼみが出来たり、歩くたびに凹凸になったりするため注意が必要です。(砂は入れなくても問題はありませんし、条例によって砂を入れてはいけない地域もあるようです)
まとめ
整地は人工芝を施工するにあたって非常に重要な部分です。整地が綺麗にできれば7割がた完成したといっても良いくらい重要です。
また通常は水はけを良くするため、雨水桝に向けて少し勾配をつけてあるお庭が多いのですが、自分達で整地をした際にその勾配を崩してしまい、水はけが悪くなってしまうというトラブルが発生します。
そういったことからも、整地や土入れだけは、庭師やエクステリア、外構工事を行っているプロにお願いする事をお勧め致します。
もし、『このくらいの凹凸でも業者にお願いした方が良いの?』などと悩まれる方は、いちど当社にお電話をください。(☎ 0120-977-7572)
もちろん、お電話されたからといって当社で何か購入していただく必要はありません。無料で最適なアドバイスをさせていただきます。