この世に存在する人工的につくられたものは、経年に伴って劣化が進むので必ず寿命がやってきます。
人工芝も同様に劣化するわけですが、多くの製品では目安となる耐用年数が設定されていることから、どの程度もつのか判断することができます。
ただし、耐用年数はあくまでも目安であって、使用する環境によっては短くなってしまう場合もあります。
人工芝の耐用年数はどの程度なのか、また寿命を短くしてしまう要素とはどのようなことなのか解説していきたいと思います。
人工芝の耐用年数とは
人工芝は、国税庁によって「法定耐用年数」が定められておりますが、その内容には「ターフ及びアンダーパット部分については耐用年数10年を適用」とあります。
「法定耐用年数」とは税務上の減価償却資産としての耐用年数のことで、人工芝の寿命という意味とは少し考え方が異なります。
人工芝の寿命はホームセンターなどで販売されているもので 2~4年、高品質なものでも 7~8年程度、世界トップクラスの高級な人工芝で 10年強といわれています。
傾向として材料コストが高い人工芝のほうが耐久性が高く、また耐用年数も長く設定されています。
耐用年数の長い人工芝は導入コストは高くなりますが、交換の回数は少なくなるのでランニングコストは安くなり、長期的にみるとコスト削減が可能となります。
人工芝の寿命に影響を与える要素とは
人工芝の寿命は製品ごとの耐用年数を目安にできますが、使用する環境によって劣化が早くなり寿命に影響を与えてしまうことがあります。
人工芝の寿命に影響を与える要素とはどのようなことなのか解説いたします。
素材による要素
人工芝で使用されている素材は、おもに「ナイロン」、「ポリプロピレン」、「ポリエチレン」の3種類があります。
使用されている素材によって耐久性が異なりますが、導入の時点で素材をチェックすることで判断が可能です。
3種類の素材について、それぞれの耐久性に関する特徴を見てみましょう。
ナイロン
ナイロンは、耐摩耗性という点において非常に優れる素材となります。ただし、吸水率が高いことから屋外で使用すると劣化を促進する恐れがあります。
ポリプロピレン
ポリプロピレンは、吸水性はほぼなく、またナイロンよりも耐久性に優れます。
ただし、紫外線に弱く耐候性という点では若干劣ります。
ポリエチレン
ポリエチレンは、耐摩耗性や耐久性、耐候性などの性能面において、他の2種類よりも優れた素材となります。
ただし、材料コストは割高になる傾向にあります。
使用環境による要素
人工芝を敷けば、耐用年数の期間はずっと美しい景観が約束されるということではありません。人工芝にとってふさわしくない環境が発生すると、寿命を縮めてしまう場合があります。
それでは、どのような環境が人工芝にとってふさわしくないのか見てみましょう。
重いものを長期間置いている
人工芝の上に長期間重いものを置いておくと、パイルは倒れたまま戻らなくなってしまうことがあります。
なにか重いものを置いておく必要がある場合は、定期的に別の場所へ移動させ、デッキブラシでブラッシングをしてパイルを起こすという作業が必要です。
掃除が足りない
人工芝は基本的にお手入れ不要ですが、簡単な掃除をすることでキレイな景観を保つことができます。
気が付いたときに、はき掃除や掃除機をかけるだけでも十分です。落ちにくい汚れが付着した場合は、中性洗剤で拭き取れば大丈夫なケースがほとんどです。
また、デッキブラシでブラッシングをしてパイルを起こしておくだけでゴミも溜まりにくくなり、キレイな景観を保つことができます。
施工不備による要素
人工芝を敷いて表面上はきれいでも、施工段階において不備があった場合、寿命に影響を与えることがあります。
その多くは、下地処理が十分でない場合に起こる現象ですが、どのようなことが影響するのか見ていきましょう。
防草シートの未施工および施工不良
防草シートを未施工のまま人工芝を敷いた場合、地中に残っていた根っこなどから雑草が生えてくることがあります。
雑草は人工芝を持ち上げるようになり、ジョイントに隙間ができたり、歩行時につまずいたりするなどの影響があります。
下地の転圧不足
人工芝を敷く前の段階において、地面のデコボコを解消しフラットな状態にする必要があります。
そのとき凹んだ部分に土を補充して締め固めますが、転圧が不十分な状態で人工芝を敷くと、雨と一緒に土も流れやすく再びデコボコが表面化することがあります。
また、凹んでしまった部分は水たまりができやすく、見た目が悪く歩きにくくなるので注意が必要です。
まとめ
人工芝には目安となる耐用年数があり、必ず寿命がやってくるので交換やメンテナンスなどの対応が必要です。
製品によっては耐久性が高いものもあり、施工方法や日常のお手入れに注意することによって、品質を長く維持することも可能です。
自宅の庭に、お手入れが楽で緑が美しい人工芝の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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