
近年、ホームセンター等でも気軽に購入が出来る人工芝は、手入れも不要で草むしりの手間いらず。一年中キレイなお庭を楽しめるので、天然芝よりも手軽で人気が高くなっています。
そんな人工芝ですが、プロに施工をお願いすると高額な施工費が必要となるため、DIYで施工をしようする方が増えています。
実際、素人に人工芝が敷けるのかというと、もちろん『可能』です。人工芝の施工は、建築やエクステリアの工事の中では一番かんたんといっても過言ではありませんし、二度と使用しないような高額な道具をそろえる必要もありません。

いくつかのポイントをおさえる事によって、それなりにキレイに敷くことが出来ます。(壁際の処理のキレイさや接続部分のキレイさを比べれば、もちろんプロの施工が上回りますが…)
はじめての方でも、カッターナイフとスケール、チョーク(マジック)、金槌があれば施工は可能です。
困る事と言えば整地でしょうか・・・。

人工芝をかんたんでキレイに施工をしようと思うのであれば、できる限り真っ平らに整地することが重要なポイントとなります。特に石などが地上にでているとシワの原因になります。
しかし、石がゴロゴロとあるお庭であったり、分譲住宅の場合は庭に建築廃材が埋められている場合があり、状況によっては土の鋤取り(すきとり)や新たな土入れ、転圧、勾配調整などが必要となる場合があります。そういったお庭の場合は、整地だけでも庭師やエクステリアを専門に行っている業者に依頼をしたほうが良いかもしれません。

さて、今回はそんなDIYで人工芝の施工をおこなおうとしている方で、フェンス際の施工、特にフェンスの下に人工芝を差し込む場合の注意点をお伝えいたします。
フェンスは一般住宅(特に戸建て)であれば、自分の所有か隣人の所有かはさておき、ほぼあると思います。とくに日本の住宅の場合は、フェンスが隣人との境界線になっていることが多いので、人工芝を施工する際も「フェンスまで」といった場合が多いと思います。

そのフェンスは、アルミであったり、スチールであったり、はたまた木製であったりと様々な材質の素材があります。
その中でも、最近一番多く使われているのは『アルミ材』です。
昔のようなブロック塀が少なってきていますし、鉄に比べてアルミは錆びにくいので木製フェンスや生垣のように手入れをする必要がありません。また、アルミは加工もしやすく色々な形や色のフェンスが作れる上、他の素材に比べてコストが安いのが特徴です。
そんなアルミフェンスですが、人工芝の施工の際に『傷がついてしまう』可能性があります。下記の写真ようにブロックが何段か積まれた上に設置されているフェンスであれば特に問題はないかと思います。

いちばん注意が必要なのは、下記のように地面に直接設置されているフェンスで、特にフェンスの下に人工芝を差し込もうとする場合です。

ではなぜフェンスに傷がついてしまうのでしょうか? それは人工芝の縫い目が原因となるのです。
現在販売されている人工芝は、防草シートのようなマットに芝葉を縫い付けてあります。これはどんなに安価な人工芝であっても、逆に高品質な人工芝であっても基本的には全く同じです。

そのため、表面はキレイで柔らかな芝葉ですが、裏面は芝葉を何本か束ねて縫ってあるので、ゴツゴツしています。(ホームセンターの人工芝の場合、芝葉を上にしてロール状に巻いてありますが、裏面は同じようにゴツゴツしています)。このゴツゴツがフェンスにあたると傷がついて色が剥げてしまいます。
特に『黒色のフェンス』は注意が必要です。シルバーのフェンスは傷がついても目立ちにくく、傷ついてることに気づかない場合もありますが、黒色のフェンスは傷が目立ちます。

なので、黒色のフェンスを設置しているという方は、人工芝の裏面がフェンスに当たらないように注意が必要です。
キズが付かないようにするためには、必ず人工芝の施工をする前に当たっても良いように『養生』をして下さい。

人工芝を差し込む際、フェンスの足や下部の角の部分に当たって白く傷つくことが多いため、ホームセンター等で販売されている『養生テープ』を2~3重(角を中心)に貼っていただくと良いです。
それでも心配な方は、角以外の部分も養生シートやプチプチ等を養生テープで留めて頂くと完璧です。(※但し、養生テープではなくガムテープなど等で貼ってしまうと糊残りなどの原因になってしまうため、注意してください)

≪それでも傷がついてしまった!もう既についている!といった方はどうすればよいのでしょうか?≫
フェンスにはあまり修理という考え方がありません。エクステリアの業者に相談すると、『このぐらいの傷で交換するのはもったいないし、高額な金額がかかるのでこのままの方が良いですよ!』と言われてしまいます。特に、フェンスの足など基礎から壊して交換しないといけないような場合だと、数十万円くらい必要となる場合があります。
なのでそんな時は、自分でフェンスを塗れるタッチペンのような物が販売されているので、なるべく近い色を購入して塗ってみるのも良いかもしれません。

また、「余計にひどくなるのが心配!」という方は、リペア業者に相談してみると良いかもしれません。ドアの傷やサッシのへこみ、壁の穴まで何もなかったかのようにキレイに直してくれるのがリペア業者です。
もちろん、フェンスの傷やへこみなどにも対応してくれる会社もあるので、インターネットで【地域名+リペア業者】などのキーワードで検索してみると良いですよ。
会社にもよりますが、半日作業の修理であれば2万円程で直してくれる会社もあるようです。新品同様とまではいかないかもしれませんが、よく見ても分からないレベルまで直ってしまうかもしれません。
いずれにせよ、これから人工芝の施工をしようとお考えの方は、必ず養生をするなどして傷がつかないように気を付けて作業をしてください。
もし、人工芝の作業に困ったら、お気軽に弊社【最上級人工芝- 匠 -】までご連絡ください!相談はいつでも無料なので、お気軽にどうぞ! フリーダイヤル:0120-977-572